北欧ライフスタイルデザインから学ぶこと

 

先日、「北欧の暮らしをめぐる旅2019」シェア会
というイベントに参加してきました。

これは、インテリアプロデューサーの香取美智子さんが年に一度企画・主催している、
北欧のデザインと暮らしをめぐる旅、についての報告会です。

この旅では、インテリア関係のショップやイベントを視察すると同時に、
一般のご家庭を訪問する機会が設けられているところが特徴です。

今年はフィンランドに行かれたとのことでした。
シェア会では旅の報告に止まらず、フィンランドの文化や考え方に関する
深い考察も語られました。

とても刺激を受けたことや、共感したことがたくさんあったので
その一部をシェアをさせていただきます。

 

北欧では、人生のコンセプトが空間のコンセプト

 

フィンランドなどの北欧では、
家は住む人の「好き」が明確に見えるということです。
コンセプトが明確で「好き」が明確なインテリア。

たとえば学校が大好きな人は
インテリアのコンセプトが「学校」で
リビングダイニングでも学校で使われているような棚や椅子を使っていたりします。

その人が人生でなにを大切にしたいかを
コンセプトとして落とし込んだインテリアなのです。

空間をデザインすることは、人生をデザインすること
ということが印象的でした。

 

デザインは問題解決のためにある

 

たとえば、白が多用されていたり、
灯りが拡散するデザインだったりする部屋は
「暗さ」という問題を解決するためにあったり。

家事を楽にするための作業動線の工夫だったり。

食器を拭いて、収納する、という手間を省くために
出しっぱなしでもいいようなもの、という発想から
北欧雑貨デザインが発展したり。

デザインは生活者のためにある。
生活する人の深い悩みを解決するために
デザインは存在する、という考え方に、深く共感しました。

 

インテリアとは「魅せる」のためではなく
心を満たすためにある

 

インテリアデザインとは何のためにあるのか、
という問いに対する答です。

「今、ここ」を楽しむ
いるところだけを照らす
大事なもの以外のものを削ぎ落とした美しさ。
それが真の心豊かな暮らし、スローライフ。

 

 

イギリスでの経験から

 

私は20年ほど前、主人の赴任に同行してイギリスに4年間住みました。
イギリス人は庭好きなことで知られていますが
家に手を加えるのも大好きで
「週末に寝室の壁を紫に塗り替えたのよ〜、見に来て〜」
なんていう友人もいました。
簡単なDIYならどんどん自分たちでやってしまう人が多いのです。

そして、家に人を招くのがとても気軽で日常的なことでした。
いろいろなお宅を拝見しましたが、どこも住む人の個性が現れていました。
そして家が外に向かって開放されている、そんな印象を受けました。

北欧と同様に緯度が高く、冬が長いイギリスですから
室内での暮らしをより大切にしているのかもしれません。

イギリスでは仕事もしていなくて暇だったこともありますが
私もよく友人を招待しました。
借家でしたし、当時はコーディネーターでもなく
特別インテリアにも凝っていたわけでもありませんが
気軽に人を家に招き入れる、そんな文化が大好きでした。

 

日本は…、「ネバナラナイ」?

 

イギリスに比べると日本では、
家がプライベート空間として閉ざされている感じがします。
呼ぶ方も、呼ばれる方も、身構えてしまう。

それでも子供が小さいときには、
子供と一緒に行ったり来たりもありましたが
子供が成長してしまうとそれもありません。

昔の家には縁側があって、家に上がらずとも
ちょっと立ち寄れる空間があったのですが
現代の家にはそれもありません。

おうちに呼ぶには、片付いていないといけない、
キレイにしなくてはいけない、という
「ねばならない」という観念がどうしても強いんですね。

そうではなくて、
自分の「好き」を表現した、自分が心が満たされる空間。
そこに友人と時間を共有したい、という気持ち
にフォーカスしてみてはどうでしょう。

 

インテリアで自分の「好き」を表現する

 

自分が何が好きか、
わからなくなっている人も多いのかもしれません。
たしかに、特に子育て世代では、
子供優先の空間になってしまいますよね。

でも子育てはいつまでも続くわけではありません。
子育てが一段落したら、一度インテリアもリセットして、
自分とパートナーで話し合い
自分たちの「好き」をもっと押し出した空間に
作り直してもいいのでは、と思います。

自分を表現した愛着のあるインテリア。
誰かを「魅せる」ためではなく、心を満たすためのインテリア。
そこになら親しい友人に来てもらいたい!と思うのではないでしょうか。
そこで一緒に過ごす時間は、きっと豊かなものになるはず。

そんな気持ちでお互いに家を訪問し合う文化が
日本にも育つといいのにな〜、と切に思います。

 

 

今回のシェア会でお聞きしたことは、
以前、「ヒュッゲ」に関するセミナーで学んだ
デンマーク文化の話と共通することがありました。
参考のためにリンクを貼っておきますね。

『デンマークに学ぶ、ヒュッゲとはなにか。』

 

この会で感じた多くのことを今後に活かせるよう、
自分なりに咀嚼していきたいと思いました。

貴重な機会を与えていただいた香取さんに感謝します。

 

会場となったアルテック東京。
アルヴァ・アアルトをはじめとするデザイナーの商品を数多く取り扱う
フィンランドのデザインブランドです。
東京店は今年のゴールデンウィークにオープンしました。
またゆっくり訪れたいです。

 

 

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