デンマークに学ぶ、ヒュッゲとはなにか。

 

皆さん、『ヒュッゲ』という言葉を聴いたことがありますか?

北欧のライフスタイルを象徴するキーワードのひとつで、

メディアにもよく取り上げられています。

 

その『ヒュッゲ』に関するセミナーに参加したのですが

(KICAの通常総会の時ですので、もう3週間近く前になりますが(汗))

私の『ヒュッゲ』に関するぼやっとした思い込みを

いろいろと上書きする内容でしたので、

こちらでもご紹介させていただきますね。

 

 

『デンマークライフスタイルの秘密』

〜Hygge から決まるインテリア〜


講師のレオン・エスベン・大田氏は、

デンマーク人の父と日本人の母を持ち、2006年に来日。

早稲田大学で言語学と人類学を研究。

ライフスタイルとデザインで、北欧と日本の架け橋になることを目指して

2015年秋に、デンマーク最大のライフスタイル&インテリアマガジンである

BO BEDRE JAPAN を立ち上げました。

すご〜く素敵なサイトなので、ぜひ見てみてくださいね。

 

 

それでは、セミナーの3つのポイントからお話しましょう。

ポイント① HYGGEという言葉・概念は、デンマークとスウェーデンにしかない

 

名刺であり、動詞であり、形容詞であり、挨拶。

「ハーイ、ヒュッゲ?」「イエー、ヒュッゲ。」みたいな?

 

ちなみに、『スカンジナビア』とは

デンマーク、スウェーデン、ノルウェーの3ヶ国だけ

『ノルディック』がこれにフィンランドとアイスランドを加えたメンバーって知ってました?

私、フィンランドもスカンジナビアだと思ってました!

 

 

ポイント② HYGGEは一人でもできる!

 

よくテレビで紹介される「ヒュッゲ」のイメージは

キャンドルを囲んで皆でワイワイ集っているものなので

これはちょっと意外でした。

 

Hygge の暮らし方とはすなわち、

自分の場所、落ち着く空間

であり、

自分がリチャージできる場所

なので、

それは家の中でも外でもいいし、

リビングだったり浴室だったり、

図書館だったりお気に入りのソファだったり、

それぞれなんですね。

 

 

ポイント③ HYGGEの空間と時間をサポートするキーワード

 

■本・読書

■暖炉・キャンドル・火

■暖かい飲み物と甘い物、その器

■家具やインテリア(木や革など自然素材の家具など)

■自然光など、自然や外を室内で感じさせること

■ヴィンテージのもの。ストーリーのあるもの

■温もりのあるもの(毛布、ソファ、枕など)

■オレンジ色(暖色系)の灯り

 


 

以下、私の感じたこと等をつらつらと書きました。

 

典型的なデンマーク人は、4時か5時には仕事を終え、6〜8時に夕食。

それから『ヒュッゲタイム』

デザートを食べたり、読書したり、映画やテレビを観て

思い思いにリラックス、リチャージするのだそうです。

家族で一緒に夕食を準備するのも、ヒュッゲの一種なのだそう。

 

日本では、働き方改革が声高に叫ばれていますが、

4時か5時に仕事を終えて帰る、というのはなかなか難しいでしょうね。

 

とても共感したのは、照明についての考え方

デンマークでは、人のいるところだけに灯りがある。

そして、影があってはじめて明かりがある、という考え方です。

天井に一つ照明器具がついていて、

部屋の隅々まで均等に明るいのがいい、という発想とは逆の

『一室多灯』の考え方が文化として自然に根付いていたのでしょうね。

 

また、デンマークでは、キャンドルを灯すのがごく自然なことだとか。

家に帰ってきて無意識に電気を点けるような感覚で、

キャンドルに火を灯すのでしょうか。

ただし空気が汚れるので換気には注意しているとのことでした。

キャンドルも、空間に明るいところと同時に影を作り出し、

安らぎを生み出すのに役立ちますね。

私ももっと日頃から積極的に取り入れたいと思いました。


 

また、家具は修理して長く使っていくもの

家は常に進化するもの、という考え方にも非常に共感しました。

日本でもこれからは新築をどんどん建てるというよりは

既存の住宅をリフォームして住み継ぐのが主流になっていくと思われます。

 

文化も気候もなにもかも違う日本とデンマークですが

疲れを翌日に持ち越さないように、日々リチャージできる時間や場所を確保する、

家族との時間を大事にするなど、

そのライフスタイルから学ぶところは多そうです。

Hyggeな時間をインテリアの力でサポートできるよう

私も頑張っていきたいと思います。

 

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