インテリア文化研究所(代表 本田榮二氏)が、設立以来13年間続けているという「欧州インテリア見本市トレンドセミナー」を、本日聴講してきました。
定員があっという間に埋まってしまった、という大人気セミナー!
サンゲツ品川ショールームのセミナールームにて行われました。
「不確実性の時代」のトレンド把握は一人ではなく、経験豊富な複数の講師による多角的観点からの分析が重要(インテリア文化研究所)とのことで、3名の講師によるセミナーでした。
第1部:個人邸インテリアコーディネーターのプロが見て感じた欧州インテリア市場!
講師:jayblueインテリアコーディネート事務所 三宅 利佳 氏
第2部:エディターとホテル市場を中心にインテリアトレンドを分析する!
講師: エルクリエーション㈱ 高田 真由美 氏
第3部: 欧米市場との比較で日本インテリア市場の近未来を予測する!
講師: インテリア文化研究所 本田榮二 氏
1月にドイツにて行われたハイムテキスタイルおよびメゾン&オブジェ(国際室内装飾見本市)の展示から、2019年のトレンドをそれぞれの切り口で分析してくださった、三宅利佳さんと高田真由美さん。
写真撮影、SNS等での紹介がOKなセミナーでしたので、ちょっとだけ、簡単に中身をご紹介します。
(各々が45分〜1時間みっちりお話くださったのに、ざっくり過ぎてごめんなさいですが…)
まず三宅さんは、
緑寄りの青を大きな面積で使うのが流行ですよー、とか
こんな分子構造みたいな照明器具が流行りそうですよー、とか
これからはもう、グリーンはエアプランツじゃなくて、こういうシダ系のものを吊るすのが良さそうですよ、とか
テラコッタカラーなど、大地っぽいものが流行るみたいですー、とか。
そして高田さんは、
イエローの組み合わせがトレンドになりそうですー、とか
多色づかい、カラー自体がテーマな会社が多かったです、とか
ツイード素材はカラーミックスがキーワードですよ、とか
シアー(薄手カーテン地)の特徴はネットです、とか。
高田さんからは欧州の最新ホテルインテリアのご紹介もありました。
こちらも毎回とても楽しみなテーマです。
お二人とも、どんな色、素材、質感、雰囲気のものが流行りそうか、キーワードはなにか、本当にそれぞれの視点でお話くださり、とても興味深かったです。
そして、インテリア文化研究所の本田榮二氏からは、『欧米市場との比較で日本インテリア市場の近未来を予測する!』というテーマでお話いただきました。
34年間連続でハイムテキスタイルを視察されてきたその観察眼、洞察力はさすがで、今年のトレンドのお話にとどまらず、日本のインテリア業界を取り巻く現状や問題点、そしてその打開策に至るまで、深い考察が伺えました。
超高齢化社会を迎える日本のインテリア業界がどんな方向に進んでいくのか、大きな流れを知っておくことは本当に必要なことだと思いました。
とっても内容の濃いセミナーで、3時間半があっという間でした!
素晴らしい講師の皆様に感謝!
次回は、なぜコーディネーターはトレンドを知る必要があるのか?というお話をします。