先日、カーテン、壁紙、床材等総合メーカーのリリカラさん主催の、ウィリアム・モリスセミナーに参加してきました。
第1部は、ウォーカー・グリーンバンク社の奥谷祥子さんによる、『Morris & Co.紹介セミナー』。
ブランドの歴史やデザインの背景、金唐革紙についてのお話がありました。
ご存知のようにウィリアム・モリスとは、世界一有名なデザイナーであり、詩人。19世紀のイギリスで活躍しました。
モリスのデザインしたファブリックや壁紙は、いまも世界中で愛されています。彼の設立した会社の歴史的バックグラウンド、いまもベストセラーのデザインについてなど知ることができて、モリスがさらに好きになった私です。
(私のモリス愛についてのブログはこちらです。)
また、第2部は、モリスのコーディネートセミナー。
大阪のカーテンショップ decoators代表の西垣ヒデキ氏と、横浜のaube international代表の越川洋平氏によるセミナーでした。
内容は、モリス生地を使ったコーディネート事例紹介と、モリスの壁紙にリリカラのカーテンを合わせた実践的なコーディネートプランのご紹介でしたが、お二人の息ぴったりの軽妙なトークが楽しい、あっという間の1時間でした。
自分では思いつかないような、「なるほどそう来るか!」というコーディネートもあり、とても勉強になりましたよ。
ところでモリスといえば自然をモチーフにした規則性があるコンテンポラリーなデザインが有名ですが、無地の壁紙があることはご存知でしたか?
「モリス・ヘリテージコレクション」というリリカラさんの商品で、やはり自然界にある色から派生した色のシリーズがそれなんです。
これは「ペイントに最も近い壁紙」だと西垣さんがおっしゃっていました。深みのある色ばかりでとても素敵です。
モリスのデザインは、比較的年齢の高い方に人気がある、と言われていますが、若い世代の目にはかえって新しいものと映るようです。
ナチュラルでありながらモダンで、和や北欧のデザインともよく調和する、多様性のあるモリスのデザイン。
私も機会があればお客様に積極的にご紹介していきたいと思っています。
現在、横浜そごうにて『ウィリアム・モリスと英国の壁紙展 − 美しい生活をもとめて − 』が開催中です。全国を順次回っていくとのこと。
美しいモリスの世界を観に、私も足を運びたいと思います。
皆様もこの機会にぜひお出かけください。