JAPANTEXにはもちろん、国内ファブリックメーカー各社の出展もあったのですが、展示内容は先月行ったWith Curtains と比較的似ていましたので、こちらではご紹介しません。
国内メーカーのイチオシ商品などはこちらの記事をどうぞ。
でも今回はサンゲツさんのこちらのクラシカルテイストの展示は素敵でしたね。
いちご泥棒をつかまえて!
私が魅了された展示として、まずここでご紹介したいのは、インテリアコーディネーターの三宅利佳さんが『モリスとミュシャの邂逅』というテーマで作り上げたブースです。
世紀の大泥棒「いちご泥棒」を追いかけるモリス警察署タイムトラベル課。
そしてそれを捕まえるための広告制作を依頼されたミュシャ広告代理店。
19世紀イギリスのデザイナー、ウィリアム・モリスの『いちご泥棒』をモチーフに、奇想天外な物語を紡ぎ出し、それを巧みにインテリアに落とし込んでいったという、三宅さんならではの世界観が表現されていました。
デジタルプリント技術が、壁紙やラグなどに使われています。
細部にこだわった、見どころ満載のコーディネートでした。
捕らえられた「いちご泥棒」たち。
『いちご泥棒』っていうのはもちろん、ウィリアム・モリスの代表的デザインです。ファブリックや壁紙に展開されています。
余談ですが、私もいちご泥棒好き。写真は私が10年以上前の東京でのモリス展で、ウキウキ気分で買い込んだブックカバーとコーヒーカップです♪
静寂と機能のミックスルーム
それからこちらは、Window Paradise という展示コーナーから、ジェイファブリックの林準也さんによる、『静寂と機能のミックスルーム』です。
シーンによってウィンドウトリートメント(カーテンなどの窓装飾)を替えることができる、凝ったインテリアになっています。
ジョン・レノンへの敬愛の念を、仏教や禅の思想で織り込んだとのこと。
機能、デザイン、色、素材、いろいろな意味でバランスが取れていて、深みがある。若い人にはできない、大人のコーディネートだなぁと思いました。はぁ、すごいですね。
JAPANTEXはテキスタイル関連が中心の展示会ですが、照明器具の展示コーナーなどもありました。
以上、3回シリーズでお届けしたJAPANTEX2018レポートでした。
インテリア関係者だけでなく、一般の方も入れます。事前登録すれば無料ですので、ご興味のある方は来年ぜひ行ってみてください。