ビジュアルに頼らない画期的なインテリアのルールブック！
インテリアコーディネーターの荒井詩万さん（以下、詩万さんと呼ばせていただきます）による、『今あるもので「あか抜けた」部屋になる』が、先月発売になりました。
インテリアの本っていうと、やはり素敵なお部屋の写真がたくさん、というイメージですが、これは一切写真がない！
えっ！いいの！？イメージ伝わらなくない？と思いました。
でもその方が、読む人が自分の家に置き換えて考えやすんだ、と気づきました。
ビジュアルがあるとどうしてもそこに引っ張られてしまい、「あ、うちは無理ね」と思われてしまいます。
これは画期的なインテリア本です！
常日頃から私がお客様にお伝えしている内容も、網羅されています。
そしてびっくりするくらい、気持ちのいい言い切り！笑
詩万さんらしいなぁと感動します。
手取り足取り、詩万さんに寄り添っていただいているような気分になります。
ICを身近な存在にしたい
インテリアコーデイネーター（IC)って全然身近じゃないですよね。
ついこないだも、「インテリアコーディネーター？庶民には関係ないんでしょ？」って言われてがっかりしたばかり。
新築のおうちをモデルルームみたいに仕上げる人、というイメージがあるのでしょうか？
そればっかりがICの仕事じゃないんですけどね。
この本を読んで、私の仕事ってまさにこれ！と思いました。
まずお客様のライフスタイルからお手持ちのものでベストな配置を考える。
その上で、これはもしかしたらいらないんじゃない？
でも何か買い足すとしたらこんなのがいいんじゃない？
ここにこんなものがあったら素敵だよね、っていうアドバイスをする。
もちろんご予算を考えて。
ご自分でされる方もたくさんいるだろうけれど、やっぱり難しいなと思う方は、ぜひICを使って欲しいんです。
保険のことがわからない人が保険屋さんを頼るように。
ファッションが苦手な人がパーソナルアドバイザーを頼るように。
私はICももっとたくさんの方にとって身近な存在になるといいなと思っています。
この本は、そんなきっかけになり得るかもしれない、と期待しています。
「住」も「衣」「食」レベルに楽しもう！
私は1999年から4年間イギリスで生活しました。そしてその間、いろいろなお宅に招かれました。
夫婦2人の家、ファミリーの家、シングルマザーの家、おばあさんお一人暮らしの家、イギリス人の家、奥さんが日本人の家、…。
それぞれの家に個性があって、気軽に壁を塗り替えたり、ファブリックを季節ごとに替えたりして「家づくり」を楽しんでいました。
そして「どうぞ、入って」と、人を気軽に招き入れてくれます。
そんな住まい、そんな人付き合い。それが、私のICとしての原点になっています。
いっぽう日本では、2020年を前にした現在でも、「衣」や「食」に比べて、一般レベルでの「住」の成熟度はまだまだだなぁと感じます。
日本ではインテリアって余裕がある人のもの、って思っている人が多い気がします。
お金がない、時間がない、狭い、センスがない、片付けられない…。
でもどんなお部屋にももっと素敵になるポテンシャルはあるんです。
詩万さんの言うように、ルールを踏襲し、その上で自分らしさを出していけば。
お部屋の素敵なところを見つけてそれを輝かせてあげるお手伝いをするのが、私たちICの仕事だと思います。
詩万さんは日本のインテリアを底上げしたいとおっしゃっています。
この本は、全ての日本人に向けての太っ腹なプレゼント、でも言えるかもしれません。
大切な人と楽しい時間を共有するために、また一人の時間を心豊かに過ごすために、もっとインテリアに目を向けて欲しい。
インテリアを愉しむ人が増えてくれると、日本はもっともっと楽しくなるはずです！
とにかく、あきらめないで。とりあえずこれ読んでみよう（笑）
著者の荒井詩万さんとは
日本を代表するインテリアコーディネーター、と言っても過言でないでしょう。
個人邸のコーディネートや企業とタイアップした企画、インテリアスクールや大学での講師など、たくさんの素晴らしいお仕事をされています。
そして私がフリーランスでコーディネーターを始める時に、背中を押してくださった方でもあります。
最初にお会いしてから6年くらい経ち、その間にメディア等に取り上げらえる機会も増えました。
年々知名度も高まってビッグになられていますが、今でもセミナーなどでお会いすると本当に気さくで、遠くからでも手を振ってくださったり、話しかけてくださったりします。
そんな飾らないお人柄も魅力の一つです。
まだお読みでない方はぜひ！
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