Smile & Sunshine Salon(大和市S様邸)2018.12

 

撮影:三浦敏行(ビフォーおよび小物写真除く)

 

玄関

もとはこんな感じでちょっと寂しげな印象だったのですが…。

 

 

温かみのあるウェルカミングな空間に変身しました!
空いていた壁には、S様がメキシコで購入されたという布を掛けました。
全体に照明が少なく暗かったので、リビングにあったグリーンを移動してきてコーナーに置き、クリップライトでグリーンと壁面を照らして間接照明にしています。

 

 

靴箱の上のディスプレイです。
多肉植物の寄せ植えは、yellow plantsの岩澤さんに作っていただきました。

 

 

 

 

リビングダイニング

 

コーディネート前のS様のお部屋です。
玄関を入ると手前にLDスペース、その奥に洋室。
建具を外した続きの間となっています。
ものは比較的少なく整然としてはいたのですが、全体にまとまり感がなく、殺風景な印象でした。

 

 

そしてコーディネート後のお部屋がこちらです。

 

 

ちなみにこちらはご提案の際に提出した、手描きのパースです。

 

 

そしてこちらは3Dパースです。
日の差し込み方が夕方っぽいですね。

 

 

 

家具配置を検討

 

LDにはダイニングセットと本棚、テレビがありましたが、ソファがありませんでした。
ご家族がくつろぐためにはやはりソファが欲しいですね、ということになり、まずはソファが置けるようなレイアウトを検討し始めました。

本棚とテレビを移動しダイニングの向きを変えれば、コンパクトなソファが置けることがわかりましたので、サイズにこだわってソファを探しました。
壁に収まるような幅、お部屋が狭くならないようなコンパクトな奥行き、さらにダイニングテーブルに近づけてベンチとしても使えるように、座面の高さにもこだわっています。

また、テレビの新たな置き場所のためにぴったりなテレビボードも見つけました。
隙間スペースにすっぽりはまりました!すごいフィット感 笑

テレビボードを置く場所は何回も測りましたが、こちらの商品が幅・奥行きともにあまりにもぴったりだったので、納品が済むまではドキドキしました ww

 

 

奥の洋室は、もともと2台並んでいたデスクを1台にされるということだったので、スペースが空きました。
こちらの本棚は新しく購入したものです。
やはりサイズがぴったり収まるもの、色みが合うもの、作りがしっかりしたものを探しました。

フォトフレーム以外は、S様がもともとお持ちのものでディスプレイしています。
これは年末の納品時の写真。
先日はフレームにご夫妻の写真が飾られていました(o^^o)

 

 

 

 

お部屋のキーアイテム、カーテンを選ぶ

 

S様邸のカーテン類は、もともと掃き出し窓のレースのみでした。
カーテンによって、お部屋のイメージが大きく左右されると思い、インテリアアイテムの中でもまずはカーテンの生地選びから始めました。

いろいろお話を伺っているうちに、S様のお好きな色、イメージカラーがオレンジ〜赤系であることがわかりました。
ショールームをいくつか回って10以上ピックアップした生地から、最終的には「これ」という生地をご提案。
S様に一発で気に入っていただけました!

タイからの輸入の生地です。

 

 

3つの窓にカーテンをつけました。
タッセルも共布でなく、エレガントなイメージのものをピックアップしました。

 

 

そして、同じ生地でクッションカバーも作りました。
フリンジの布を縫製してあります。
そしてその雰囲気に合わせてオフホワイトのクッションカバーを選びました。

 

 

洋室の隣に和室があるのですが、そちらのカーテンも合わせてオーダーしました。
無地の遮光の生地ですが、色味はLDからつながるように選びました。
2枚をはぎ合わせて、合わせ目にはクッションカバーにも使ったフリンジを使っています。
タッセルも同じ色のものを探し出しました!

 

 

 

お部屋を簡単におしゃれにする3つのアイテム

私が思うにそれは、①照明器具 ②観葉植物 ③アート です。
どれもそれほど床面積を取ることなく(特にペンダント照明などは、空中に浮いているだけなので!)空間を劇的に変えうるポテンシャルを持っています。

 

 

今回の照明器具を選んだ理由

 

S様邸のコンセプトは ”Smile &Sunshine Salon” です。
そして、私の考えたキーワードは、サロン、集う、寛ぐ、笑顔、情熱、エスニック、ヴィンテージ感、植物、花。

選んだ照明器具は、DI CLASSE(ディクラッセ)のアルコスモールというシャンデリア。
色は昨年10月に発売になったばかりのアンティークゴールドです。
シンプルモダンな中にもちょっとヴィンテージ感があり、お部屋に派手すぎない華やかさをもたらしてくれます。

S様はサンキャッチャーをつけられていました。素敵です☆

 

 

 

観葉植物はどれくらいのサイズがいいか?

 

お部屋の入り口から対角線には、大きめのグリーンなどを置くと、視線が奥に行くのでお部屋が広く見えます!
お部屋のサイズにもよりますが、目線の高さより少し低い、140〜150センチ程度のものがおススメです。

これはベンガレンシス。ゴム科の観葉植物です。
ご同行した観葉植物専門店で、S様が選ばれました。
まだ小さいけれども丈夫で、これからぐんぐん伸びます!
お部屋は日当たりが抜群なので、今年の夏くらいにはかなり大きくなっていると思われます。

 

 

 

ストーリーのあるアートを

 

S様邸のダイニングエリアの壁にかかっているのは、S様のおば様が描かれたという絵なんです。

最初のご提案では、アンリ・マティスのアートをご提案したのですが、当初和室に掛かっていたこの絵が、大きさも色あいもぴったりだったので、LDに移動してきて飾っていただきました。

 

 

 

アートはどんな額縁を選ぶかによってだいぶん印象が変わります。
アートそのものと同様、お部屋に合わせて選びたいものです。

玄関に飾った布も、本棚のディスプレイも、S様のお手持ちのものを活かしています。
私は、そこに住む人の思い出やストーリーのあるものをできるだけ活かしたコーディネートを心がけています。

ちなみに、ソファの後ろに飾った3つのフォトフレームは、私が手作りして納めたものです。
ニトリでフレームを買ってペイントし、更にアンティークっぽい加工を施しました。
中に入れる写真も、ネットで選んでプリントアウトしました。

ちょうどいいものがなければ作ってしまう、というのも一つの手ですね。
それもある意味「ストーリー」になり得るのかな、と思います。

 

 

 

これからこのお部屋で、S様ご夫妻がお二人で、また多くの人たちに囲まれて、幸せな時間を過ごされることを祈って止みません。