お客様のお宅でのこと
先日、イベントなどへの出張ベースでお花屋さんをしていらっしゃるS様から
照明器具とカーテンを替えたい、というご相談をいただき、お宅にお邪魔してきました。
S様は、昨年11月に私がハウスクエア横浜で行った照明セミナーで
照明の大切さに気づいたことがきっかけとなってご相談くださったのです。
最初は「うちは仕事の物も多く、とんでもなく散らかっているので、
来ていただくのは恥ずかしい。写真でいいですか?」
とおっしゃっていたので、まあそれでもいいですよ、とお話していました。
でもやはり直接拝見する方が全体の雰囲気がわかるし、
できればお邪魔させていただきたい、とお話したところ、
ご承諾いただいたという経緯があります。
(S様撮影の採寸の様子)
当日拝見したところ、お仕事柄、お花関係のものが確かに多いものの、雰囲気のある素敵なお宅でした。
「昨日の夜から片付けました」とのこと。
リビングのものをだいぶん個室に避難してくださったようです。
S様曰く、
「時々家に人を呼ぶのはいいかもしれませんね。
強制的に片付けますから。
これはリビングにいらないよね、って思う物たくさんありました」
そう、正にそうなのです!
S様は、将来的にはご自宅でワークショップなどをしたいというご希望ですし
時々人を呼んでそれに向けて片付けるのは、本当にいいアイデアです。
また、このお話には後日談があります!
それはまた次回のブログで。
ホームステージングの経験から
私は以前、ホームステージングの会社で働いていました。
ホームステージングとは、売却物件をモデルルームのように演出して、できるだけ早く高く売るというサービスです。
そのお宅に住みながら売る、という「居住中物件」も数多く手がけました。
まず打ち合わせでお邪魔すると、中にはもの凄く散らかった家もあります。
1〜2週間ほど先のステージング実施日までに片付けておいていただくようお願いしますと
たいていの方は片付けてくださいます。
(片付けが進まなかった場合は、ステージング当日に皆で段ボールにものをどんどん詰めていきます)
片付けただけの段階で
「物が少ないだけでだいぶん印象が違う」「家の輪郭がわかった」「こういう家だったんだと思った」
とお客様ご自身がびっくりされることも多かったです。
そしてステージングを施すと、お部屋の変貌ぶりに
「やっぱり売るのやめようかしら 笑」とまでおっしゃる方も
少なからずいらっしゃいました。
お部屋本来の魅力を
お部屋が散らかっていて居心地が悪い、人を呼ぶなんてとんでもない、
という方がもしいらっしゃいましたら、逆にお友達を招待して、
その日までに強制的に片付けるという荒療治をしてみてはいかがでしょう?
きっとお部屋本来の魅力に気がついて、
それを維持したいと思うようになるかもしれません。
インテリアを楽しむことは一部の特別な人だけのものでもなければ、
特別な時だけにすることでもありません。
誰でも食べるものや着るものを楽しむように、
インテリアを楽しむ人がもっと増えるといいな、と思っています。
(S様撮影。打ち合わせの様子)